◯ 世界史に見られるランドパワーとシーパワーの戦略 VOL45
 江田島孔明

 前号に引き続き、朝鮮半島の地政学的位置付けを検討してみたい。

 前号まででお分かりいただけたと考えるが、シーパワーとランドパワーの関与は必要最小限にすべきという歴史の鉄則、さらに、地政学的観点から中長期的に見て、北朝鮮崩壊から中国の傘下での南北統一の可能性を考えれば、韓国との経済圏、安全保障の枠組みを持つことは不可能と考える。
 あくまで、朝鮮半島の現状維持に必要な範囲で経済、安全保障の関わりを続けるしかない。金大中政権以来の太陽政策もこの文脈で考えるべきである。そして、重要な点としてこの朝鮮半島の現状維持=北朝鮮存続が既に不可能になっている以上、朝鮮半島全域が中国領になる日も近くその前兆として、日韓関係が既に緊張状態に入ったことを自覚すべきである。
 日本としても対中戦を覚悟せざるを得ない以上、対韓戦はその前に片付けておかねば成らない重要事項だ。でないと、日中が火蓋を切れば、韓国はかならず、日本の背後を突くからだ。在韓米軍がいなくなれば、こういった事態は現実に起きる。
 在韓米軍は北朝鮮に対する抑えである以上に、日韓戦の抑止に役立っているのだ。そして、下記記事に見られるごとく、米韓関係の破局も、時間の問題であり、そうなると、日本も日韓関係を根本的に見直さざるを得ず、結果として韓国切捨てを選択せざるを得なくなることを自覚するときにきている。
 日本は過去2回、朝鮮半島の危機に際して関与し、2回とも失敗した。これが白村江と日韓併合だ。3度目はないことを先方も理解すべきだ。

<参考>
 韓国国際政治学会が25日に主催した国際学術会議で、 ダグ・ベンド米カント研究所研究員は、「米国において韓国は莫大な費用と犠牲を注ぐほどの 死活的な利益の対象ではない」とし、「韓米両国は友好的な決別を準備しなければならない」と述べた。
 先日、「韓国は敵が誰なのかハッキリさせるべき」と要求した米下院外交委員長の特別補佐官は、「米議会で米日修交150周年記念決議案は圧倒的多数で可決されたが、 韓米同盟50周年の決議案は、推進する議員が存在せず廃棄された」と話した。
 ブルース・ベクトル米空軍参謀大学教授は、「大韓帝国が日本によって併合されたことや 韓国戦争が勃発したのは、すべて韓国が同盟戦略で失敗したため」と分析した。
 このような米専門家の発言は、「米国内で韓国は、既に伝統的な意味の同盟国としては認識されていない」という現実を物語っている。 〜中略〜 韓米関係は現在、後戻りできない地点に徐々に接近しており、最近韓国政府が表明した「在韓米軍の北東アジア起動軍化反対」「韓米日安保3角体制を離脱し、 北東アジアのバランサーを自任」といった方針に則って、韓米両国の距離は一層急速に疎遠になる兆しだ。
 韓国国民は、現在自ら選択した大統領が独自の判断によって、新しい戦略的選択を推し進めてきた2年間にもたらされた結果を目の当たりにしている。
 その結果とは、ある駐韓ヨーロッパ大使が、セミナーで大韓民国と大韓民国国民に投げかけた質問に克明に現れている。
 「韓国は果たして信頼できる同盟国が一つでもあるのか」
 ソース 朝鮮日報
http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2005/03/25/20050325000070.html
(江田島孔明、Vol.45完)


(注) 目次の頁へ戻るには、左上の「戻る」を押して(クリックして)下さい。


[PR]今流行りの携帯ゲームは?:完全無料でずっと遊び放題だよ